豊田新利根土地改良区の概要

　本地区は、茨城県の南部で首都圏５０kmに位置し地区の中央を新利根川が東流している。両岸一帯東西１５km、南北６kmにわたり龍ケ崎市、利根町、取手市、河内町、稲敷市の３市２町を包含する受益面積４０３２．８haの平坦な水田単作地帯で、都市部への通勤圏でもある。
　地区の８５％は圃場整備されており、昭和３０年代に実施した地区においては近年の営農状況また後継者不足から再整備も一部のエリアであがっている。
　本地区の取水源は、小貝川及び新利根川に求め、小貝川に設置された豊田堰、樋管より自然かんがいする西部地区と、新利根川流域に県営事業により造成されたポンプにより取水する南北地区に大別することができる用水の８０％がパイプライン方式である。
　排水については、西部地区は、県営圃場整備事業、湛水防除事業により機場が造成された地区以外は新利根川に自然排水する。南北岸地区は、国・県営事業により造成された機場により新利根川、利根川に排水される。
　基幹施設の多くが、昭和３０年代から４０年代に造成され老朽化が進んでおり北岸地区の基幹施設である半田用水機場及び幹線水路は、平成４年度から県営かんぱい事業として開始し平成１４年度に完了、南岸地区の基幹である早井機場は平成１６年度より県営新農業水利システム事業として実施中である。
　西部地区の南幹線用水路は、地盤沈下により用水障害を起こしていたため平成１２年度より地盤沈下対策事業として実施中である。
　また、平成２１年度より、集積による圃場の大区画化と用水のパイプライン化による農作業の効率化や省力化を図るため、経営体育成基盤整備事業利根北部地区（A=１５６．６ha）が実施され、平成３２年度完成予定。
　さらに、未整備地区である利根西部地区（A=２５０ha）が平成２６年度調査に入り、平成２９年度の新規採択を目指している。

•